立派な酋長

 俺は押しも押されもせね立派な酋長で、立派な女を妻にもち、たのしく暮らしていた。或朝まだ暗い内に浜へ出て、波打際を歩いて行くと、海中からじいっと俺の方を窺っている者がある。何者だろうと思ってよく見ると、編みかけのこだし[#「こだし」に丸傍点](樹皮製の手さげ袋)をかぶったような顔の真中からおやゆびを...

このエントリーの続きを読む≫

— posted by id at 10:42 am  

性器をみだりに露出してはいけないということ

[#2字下げ][#中見出し]一 前言[#中見出し終わり]

 従来、史家の多くは性の問題に関するかぎりことさらに触れようとしなかった。しかしながら、人間生活の土台は性と食との上に打立てられているのであるから、人類史研究の為には、先ずこの根本問題の解明が要請されるのである。 本文はこの意味に於て、健...

このエントリーの続きを読む≫

— posted by id at 10:40 am  

よく己の顔を見るがいい

男 お前は己の顔をみたがっていたな。もう夜もあけるだろう。よく己の顔を見るがいい。A その顔がお前か? 己はお前の顔がそんなに美しいとは思わなかった。男 己はお前の命をとりに来たのではない。A いや己は待っている。己はお前のほかに何も知らない人間だ。己は命を持っていても仕方ない人間だ。己の命を...

このエントリーの続きを読む≫

— posted by id at 10:39 am  

T: Y: ALL: Online:
Created in 0.0105 sec.

http://aksarat.com/