青春の血を沸きたゝせること

 努めて現実を直視し、しかも、現実の彼方に夢を求めて、青春の血を沸きたゝせることは、その現実の峻厳な批判と抵抗とにひとたびは夢を破られても、決して、ひるむことを知らぬ果敢な精神の発露でなければなりません。 この時、憂欝はむしろ、自己の力の過信と不明とを悔いる反省の鞭のひゞきであり、更にまた、一層強...

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「歓楽極つて哀愁多し」

「歓楽極つて哀愁多し」とは、青春そのものの花やかな幸福感にもよく当てはまるやうに思はれます。哀愁はこの場合、憂欝の同義語とみるべきでせう。今日の時代は、青年の奔放な生活を許す筈もなく、青年も亦、善悪は別として、さういふ生活を望んでゐないやうにみえますが、もともと、人生の屈託もなく、歌ひたい時には何時...

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男子青年の描かざるを得ぬ巨大な夢

 しかし、これは急ぐには及びません。日本の青年は、今や、夢と現実との交錯とも云ふべき大戦争によつて完全な試煉を受けつゝあります。男子青年の描かざるを得ぬ巨大な夢は、千里の海を越えた戦場に散る潔きつはものの誉であり、女子青年にあつては、やがて「おほみたから」を儲くる日の尊きおのが命《いのち》でありませ...

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